エネルギッシュ⁈ 桃園市長 灯台に登る

エネルギッシュ⁈ 桃園市長 灯台に登る

8月6日、台湾桃園市の鄭文燦市長御一行が犬吠埼灯台を訪問されました。来日初日に成田空港から銚子に直行、名洗沖の洋上風力発電関連施設と犬吠埼灯台の見学が来銚の目的とのこと。

一行はイルカウオッチング船で洋上風力発電施設を見学した後、予定の18時20分に大型バスで同行の銚子市長等と共に犬吠埼灯台に到着。灯塔前で銚子海上保安部長が歓迎のご挨拶と私が灯台の簡単な説明をし、鄭市長や同婦人をはじめ付き従う一行は波に揺られて疲れたという気配すらなく直ちに99段のらせん階段をにぎやかに登り、さらに最終の狭い鉄のハシゴを登り切って、踊り場からグルッと360度に展開する暮れなずむ銚子半島の景色を思い思いに楽しんでいるようでした。桃園市観音区にある白沙岬灯台は風力発電施設が(陸上)が立ち並ぶ海岸線の少し内側に建っており、灯塔の高さも36m(平均水面上から灯火まで)と犬吠埼の52mと比べ低いため犬吠埼灯台からの銚子半島の先に広がる太平洋の眺めは格別であったろうと思います。

次に、日本最後のエアサイレン式の霧笛吹鳴機械が保存展示されている霧笛舎にご案内。また、展示されている犬吠埼灯台のフランス・ソーターレモニエ社製初代フレネルレンズについて19世紀のフランスの光学機器が優れていたことや白沙岬灯台のレンズも日本の技術指導でフランス・バビエ社製を採用していることを説明しました。

大正天皇が皇太子時代に犬吠埼灯台を行啓された時の事を思い出し、備え付けの霧笛の音(犬吠埼ブラントン会が霧信号所廃止時に録音)を「2声吹鳴」して鄭市長等を見送りました。

わずか1時間弱の短い滞在でしたが、鄭市長はどなたに対しても終始友好的な接し方で、かつエネルギッシュに見学されていたのが印象的でした。

聞くところによれば、鄭文燦市長は現与党民進党の有力な政治家でもあり、二期目の現職を終えた後は次のトップリーダー候補者の一人とも噂される人物だそうです。

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