本年2月下旬、台湾南部の屏東市を中心に大々的に開催された燈會(ランタン・フェスティバル)に日本から千葉県と銚子市が参加、ランタンの展示や千葉県の紹介ブースを開設しましたが、とくに銚子の犬吠埼灯台と千葉県のゆるキャラ・チーバーくんのランタンが人気だったとか。その他、チーバくんとの握手会やアトラクションのために同行した「銚子はね太鼓保存会」のダイナミックな演舞も大勢の観衆で盛り上がったそうです。
「燈會」をネットで台湾の調べてみますと、まず、そのスケールの大きさや華やかさに驚かされます。毎年国内の主要な都市が持ち回りで会場となっているようで、日本でいえば、ちょうど青森の「ねぶた」祭りのような感じです。
今回は、台北の玄関口のひとつ、桃園市と交流を深めている千葉県とインバウンド観光の誘致に力を入れ始めた銚子の共同参加で、写真の大きなランタン・ディスプレイは現地で制作したものだそうです。犬吠埼灯台のランタンが素晴らしい出来なので、まだ保存してあるなら、11月の灯台ワールドサミットin 銚子に再登場させることができないかと調べましたが、残念ながらイベント終了後に解体してしまったとのことでした。それならば、新調は? と考えるところですが、こちらも費用が結構かかるということで断念。
現在、銚子市と台湾とは、東京オリンピック・ソフトボールチームのキャンプ地に決定、野柳地質公園と銚子ジオパークとの姉妹提携、銚子電鉄と台鉄の提携、そして今回のランタンフェスティバルへの参加等々、交流を深めており、同国からの観光客も徐々に増加しています。
さらに、台北の玄関口・桃園市観音区には、明治末期に、日本人技師大澤正業が担当して建設した白沙岬灯台という台湾唯一のレンガ造灯台があり、しかもそれが犬吠埼灯台と同様、二重壁構造だというのです。
昨年、「灯台の観光活用に関する白沙岬灯台と犬吠埼灯台の比較研究」をテーマとした論文を書くために、同国で建築史を専攻する女性研究者(桃園市政府観光旅遊局在職)が銚子を訪れ、私たちとも意見交換をしました。11月9日、10日の灯台ワールドサミットin 銚子には、桃園市から多数の来訪も伝えられていますが、白沙岬灯台の紹介と研究成果について発表していただきたいと思っています。あわせて、時間は多少かかるかもしれませんが、犬吠埼灯台と白沙岬灯台との「姉妹灯台」関係ないしは両灯台のある都市同士の「姉妹都市」締結も可能性をめぐって検討が始まったところです。
実は、これら一連の情報の多くは、銚子と台湾との観光交流のために3年も前から両国間を精力的に飛び回っている犬吠埼ホテルの梅津支配人からいただいたものです。以下は、同氏のメモからの抜粋です。
2/19 台湾政府観光局主催オープニングパレード
2/20 屏東県知事事務所での跳ね込み太鼓演奏、2/20屏東県主催ステージ
2/20、2/21屏東県主催夜のパレード2回。
2/22 南投県にある台湾一のテーマパーク「九族文化村」でも銚子はね太鼓保存会が演舞を行った。
各ステージでは、千葉県のT部長と梅津支配人が県と銚子市の紹介・PRをした。