だって、メイン行事のトリ、次回開催地挨拶で、市長が自作の犬吠埼の犬の歌を3番まで独唱させてもらったんだもの。もう後には退けません。
10日(土)は、阿児アリーナでの調印式に始まり、講演(4)、パネルディスカッション、次回開催地あいさつとオーソドックスな構成で順調に進み、行事終了後直ちに交流会々場の安乗埼灯台(あのりさき)へ向けて出発。途中、安乗神社で人形浄瑠璃「傾城阿波の鳴門」を観劇、日も暮れて安乗崎灯台の灯も灯り、園地の仮設テントと休憩所で交流会が催された。地元のご協力で気前よく一人一尾あての伊勢エビも振る舞われ、参加者のお国自慢も披露され和やかな雰囲気で閉会しました。
翌11日(日)は、複数のコースが用意されたオプショナルツアーで、私とI君は大王崎近辺のまち歩きコースに参加、九鬼水軍ゆかりのお寺や集落、鰹節小屋などの観光スポットを見学しました。
灯台サミットに参加して、個人的な感想としては、藤岡洋保先生(建築史)の講演から明治中期以降の日本の灯台整備の歴史の捉え方について、また、現職の灯台技術者藤島充良氏の講演からは実務経験を踏まえた鳥羽志摩地域の灯台について知識を深めることができとても有意義でした。
そして、なによりも、初回の灯台サミットを設営された志摩市の職員の皆さんや郷土色あふれるおいしい昼食弁当を作って下さった市民の皆さんのおもてなしの心に感謝しています。
また、サミットそのものに直接関係はありませんが、一番よかったことは、同行のI君がセットしてくれた賢島の志摩観光ホテルでのステイ。同じく一番困ったことは、雨上がりの賢島駅構内で大きな蚊の波状攻撃を受けたことでした。
第2回は、いよいよ銚子市が主催地となります。開催日程や会場もまだ決まっていませんが、銚子は銚子流の規模と内容で、器にあったサミットを設営したらよいと思っています。少なくとも灯台そのものは、相対的には一流なのですから。
*写真は、サミット冒頭の志摩市・銚子市・御前崎市・出雲市4市長による調印式の模様です。これから賛同する仲間を増やしながら、順番に灯台ワールドサミットを開催していくことを誓い合いました。左から 竹内千尋 志摩市長、越川信一 銚子市長、栁沢重夫 御前崎市長、長岡秀人 出雲市長、両端はアシスタント役のきれいな海女娘さん(志摩)と茶娘さん(御前崎)
<参考> 灯台活用推進市町村全国協議会規約
(総 則)第1条 この会は、灯台活用推進市町村全国協議会(以下「協議 会」)という。
(目 的)第2条 協議会は、全国の灯台を有する市町村が連携し、灯台を歴史的価値のあるものと捉え、積極的な観光資源化を図ることで灯台の活用を促進し、もって歴史的灯台を次世代に引き継ぐことを目的とする。
(事 業)第3条 協議会は、前条の目的を達成するため、次の事業を行う。
(1)灯台ワールドサミット(以下「サミット」という。)の開催
(2)灯台を中心にした周辺地域の観光活用に関する情報の交換
(3)灯台の歴史的価値についての理解促進
(4)灯台が立地する市町村(以下「市町村」という。)との交流促進
(5)その他目的達成のために必要な事業
(協議会の会員)第4条 協議会の会員は、この会の趣旨に賛同し、活動を実施する市町村とする。