御前埼から平成の灯台守たちが来銚!

御前埼から平成の灯台守たちが来銚!

6月13日と14日にかけて御前埼灯台を守る会の会員23名が来銚。 実は、御前崎には私も過去2度ほど行ったことがあり、御前埼からも結構来ていて、ブラントン灯台のあるまちのなかでも一番交流がある。

現在、同市では、懸案の土地問題にようやく目処がつき、灯台資料館の実現に向けて官民共に本格的に動き出すところだという。その勢いを反映してか、今回は宴会も視察も実にメリハリが利いていた。

なんといっても御前埼灯台と犬吠埼灯台は姉妹灯台なのだ。義兄弟といった方がよいかどうかは好みの問題。それが証拠に、ブラントンを長とするお雇い外国人技術チームの設計・監理。着工(明治5年)と初点灯(明治7年)も同年、灯塔は共にレンガ構造、レンズや灯ろう、回転機械、パラペットなどスコットランドから輸入された部材の仕様書のタイトルにも「犬吠埼及び御前埼向け」とある。立地条件の違いにより灯塔の高さに高低があるが、半円形のドーム、菱形をした灯室の窓枠、縦1直線に並んだ灯塔の窓、上にすぼまった円筒形の灯塔、灯塔の後面を囲む半円形の付属舎等々、標準化の進んだ先進工業国スコットランド・スティブンソンの典型的な灯台様式を見ることができる。

御前埼灯台は、最近補修工事を終えたばかりだが、工事中にレンガの二重壁構造や戦争時の被弾跡が再確認された。レンガ積構造がわかるように内壁に小窓を設置したのはクリーンヒット。登録文化財の犬吠埼灯台にも是非欲しい仕掛けのひとつだ。

別れ際、18年来の友でもあるS会長から、日本ブラントン協会の設立や初点灯150周年行事の同時多発的開催など私自身が忘れかけていた夢の実現に対する激励をしていただき、ありがたいと思った。

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