銚子駅前に灯台現る!

銚子駅前に灯台現る!

犬吠埼灯台がなんとJR銚子駅前に現れた。
 今月2日からJR総武本線の銚子駅前が恒例のイルミネーションで飾られている。毎回、新しいアイディアが披露される銚子駅前イルミネーションだが、点灯期間中に迎える新年の干支が「戌」(いぬ)ということもあってか、第18回となる今年は主催者の銚子商工会議所青年部とバルーン・アートのコラボが実現し、犬吠埼灯台の分身が駅前広場に登場したというわけだ。
 この巨大な風船の灯台、高さおよそ4.5m、実物の犬吠埼灯台は地上から最頂部まで31.3mだから約1/7のスケールといったところか。
 制作を担当した PURE BALLOON の黒柳さんのデザインもほどよい感じで、丸い風船が互いに身を寄せ合い高い塔を守っているのはけなげだし、閃光こそ発しないもののドロンとした橙色の灯りがとてもカワイイ。それでいて白亜の灯塔とか縦に一列に並んだ窓とか実物の特徴はきちんと押さえているのだからたいしたものだと思う。
 犬吠ひろしが風船灯台の見分に遠征したのは、そもそも電車の本数が多いとはいえないターミナル駅の、しかも発着の切れ目の時間帯だった。風船灯台は道を挟んで駅舎に対面したタクシー・プール側に設置されていたが、電車の発着時なら屋根に行燈(社名ランプ)を灯したタクシーの出入りで賑やかな駐車場に1台の影もなく、寒色系のLEDランプの光がただただ寒さと寂しさを増幅するばかりだった。

凍れる月影 空に冴えて
真冬の荒波 寄する小島
思えよ灯台 守る人の
尊き やさしき 愛の心

犬吠ひろしは、唱歌『灯台守』を口ずさみながらひとり家路を急いだ。

※ 駅前イルミネーションの点灯期間は平成29年12月2日~平成30年1月13日まで。点灯時間は16時30分~21時30分まで

 

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