思いが叶った回転機械の調査

思いが叶った回転機械の調査

2016年6月15日、夕方近く灯台の見学から郷土資料館に戻り、目的の回転機械の写真撮影や計測をした。 何か説明したそうだが問われなければ語らない奥ゆかしいジャック氏が椅子に座って2時間余りずっと立ち会ってくれた。人口わずか900人足らずの町にやってきてホコリだらけの古い機械を撫で回しているおかしな日本人にいやな顔ひとつせず、彼は実に親切にしてくれた。夜は、レストランでお世話になった翻訳家K女史のご家族と共に私の念願成就を祝し盛大に(?)ディナーをした。モーテルに帰ってから調査漏れに気がつき、翌16日早朝忘れ物を取りに来たジャック氏にお願いして出発前の10分間だけ調査をさせていただいた。別れ際に、ジャック氏からいま自分の牧場で羊の毛を刈る作業をしているが関心はあるかと婉曲なお誘いを受けたが、時間の関係で辞退することになった。その時のちょっと寂しそうなジャック氏の顔が今でも忘れられない。

結論として、この回転機械は犬吠埼灯台と同型式ではあるが、スティブンソンの犬吠埼灯台の仕様書やスコットランドCorsewall灯台(1890建設)の回転機械図面と比較すると、寸法の違いから一等級下の2等回転機械と推測される。

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