11月1日(金) は灯台記念日、この日銚子市立高神小学校(石毛佐和子校長)が開催した「秋の日の集い」で、全校合唱「もみじ」や市内のコンテストに出場する合唱部の「負けないで」と「TOMORROW」の発表および応援の言葉の後、灯台女子の不動まゆう氏が胸のあたりに大きな犬吠埼灯台の写真をプリントしたプルオーバーのシャツ姿で登場し、「犬吠埼灯台の魅力を世界中に広めよう」と題して講演をしました。当日は全校生徒167名のほかに保護者約70名、学校評議員、銚子市教育長や灯台ワールドサミット実行委員会関係者合計約250名が参加し、児童も大人も皆一同に不動氏のメリハリの利いた美事なアクション・プレゼンテーションに聴き入っている様子でした。不動氏がクイズ形式で児童に質問を投げかると、児童たちが競って手を上げ、正しい答えをポンポン返していました。予想以上の予習と反応の良さに不動氏もノリノリ、講演が終了した後、校長先生の先導で退場する不動氏を児童や保護者の皆さんが惜しみない拍手で見送っていました。
会場の体育館には、各学年の児童たちが制作した犬吠埼灯台の写生画や工夫を凝らした灯台案内パンフレット、灯台への安全アクセスマップ等々の作品もたくさん展示されていました。高神小学校は、教育界の代表として灯台ワールドサミット実行委員会に毎回校長先生または教頭先生が出席され、「秋の日の集い」の前に児童たちが事前の写生や調べものをするなど、灯台ワールドサミット開催の意義をよく理解して下さり、また真正面から取り組んで下さいました。サミットの実行委員長を務める私としてはとてもうれしく思いました。
なお、高神小学校は灯台に一番近い位置にある小学校で、学校名にもなっている旧高神村(昭和初期合併して銚子市となる)には明治の灯台建設工事の際お雇外国人や日本人の土木技師等が名主さんの家やお寺などに寄宿したという証拠がいくつも残っています。高神西町のK家では日本人技師中澤孝政が御礼に残していったという灯台絵図を所蔵しており、同家から高神小に通っている児童もいらっしゃるということでしたので、校長先生が終わりの言葉の中で小冊子「犬吠埼灯台大すき」のセンターに掲載された同絵図の写真を広げて紹介された時、きっと「あれはボクんちにある絵じゃないか」と気が付いたのではないでしょうか。
学校の玄関口を出て駐車場へ向かう不動氏や私たちに向けて回廊の上から大勢の子ども達が手を振って見送ってくれたことには感激しました。
※ 不動さんとコラボで制作した小冊子「犬吠埼灯台大すき」は、全校児童および家庭用、集会に参加された保護者、教職員用に、300部を提供しました。