カリスマ灯台女子銚子に現る!

カリスマ灯台女子銚子に現る!

2017年10月28日、カリスマ「灯台女子」が銚子にやってきた。
灯台女子の草分けにしていまやその名も不動のまゆうさん。
「銚子に行って折り入って相談したいことがある」とメールをもらってからというもの犬吠ひろしもワクワク、ソワソワ。
 デビュー作『灯台に恋したらどうだい?』(洋泉社)と2連発の近著のタイトルが艶めかしい『灯台はそそる』(光文社新書)だったから、さぞや肉食系女子かと思いきや、高速バス停から降りたのは年の頃はアラ・フォーとおぼしき妙齢な女性だった。
 聞けば、三重県志摩市で計画進行中だという「灯台ワールード・サミット」に関連した特別のミッションを抱いての来銚らしい。
 伊勢志摩といえば、先年安倍首相がホストした首脳サミットの開催地だから会議やイベントの会場・宿泊施設、食事、観光スポットも十分だ。
 参観者の多い登れる灯台も大王埼灯台や安乗埼灯台等2基ある。伊勢湾上の菅島灯台も近い。ついでながら、菅島灯台はブラントンの建設した煉瓦造灯台で、灯塔の形態も他の3基(犬吠埼・御前埼。尻屋埼)とは大きく異なる。それも魅力だ。
 その志摩市が来年の灯台150周年記念日(11月1日)の前後にサミットを開催したいというのだ。
 さらに今回、「ワールド」が付いているから大ごとだ。発案者の志摩市サイドとしては、1回限りで終わらせずその後も全国各地で継続してもらいたいので、犬吠埼灯台のある銚子市にも初回開催時に発起人に名を連ねていただけないかという趣旨。
 幸運なことに、訪問の前日タイトな行事の合間を縫って銚子市長に面会のアポが取れ、灯台女子も約1時間「灯台ワールード・サミット」について華やかに、しかしシッカリと志摩市の灯台ワールド・サミット構想を説明することができた。客観的に見て銚子市側の受け止め方も好意的であったように思う。
 同席した犬吠ひろしも、灯台ワールド・サミットが実現するまでには大波小波まだまだいろいろ乗り越えなければならない課題も予想されるが、銚子で開催することに決まったら、灯台女子にあやかって銚子「灯台乙女」を養成し、サミットの企画や運営の前面に出て活躍していただくことを思い描いた。
 銚子市役所表敬訪問の後、灯台女子のまゆうさんは犬吠埼灯台に行きたいという。灯台では参観者の受付をしている燈光会のお友達H所長さんやSさんらと歓談。灯台女子恒例の決めポーズ「灯台ハグ」(写真)をし、使命を果たして満足そうに銚子を後にした。
 後に残るは犬吠埼の潮風ばかり。
「私も灯台になりたい」という声がどこからとなく聞こえてきたような気がした。

不動まゆうさんのプロフィール:東京生まれ。2014年から自費でフリーペーパー「灯台どうだい?」を年に4回のペースで発行。新聞、テレビ、ラジオ等で「灯台」や「フレネルレンズ」の価値を訴え、100年後の海にも美しい灯台とレンズを残す事を目指してアピールを続けている。(『灯台に恋したらどうだい?』より)

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